ヘタ。
愛すべき!の極みをご紹介させていただきます。
先日、お米の店頭販売にて私が店番をしていたときのこと。
手押し車を押しながらゆっくりとご来店の愛すべきおかあさん。
「あのな、にいちゃん。今そこでな、青信号で渡っててんけどやな、
途中で赤になってしもたんや。どっちが悪いねん?」と、ちょっと怒り気味。
どっちって…なんや?である。
「いや・・・、どっちも悪いことない思うけど・・・。クラクションとか鳴らされましたん?」
「鳴らされてへんけどやな・・・。警察がきたらどない言おうと思て・・・」
「絶っっっっ対、来やしまへん!警察もまあまあ忙しいし・・」
「ほうか!・・・で、あんた、ここでなにしてんや?」
「なにしてんやって…、米屋のにいちゃんが休憩いってるから
その代わりに店番してますねん」
「そうか・・・。ほんなら、えーっと、そやなー、そのお米もらおか?」
なんだか”愛すべき”の匂いがプンプンするので聞いてみた。
「もうお家にはお米ありませんの?」
「まだぎょうさんあるよ」
「ほんなら、なんで買いますの?」
「ほらっ、にいちゃんが頑張ってるさかいやな、あんたから買うたろ思って…」
でた!久しぶりの”愛すべき”スペシャル。
私をお孫さんとでも思ってくれているのか、心からうれしい”愛すべき”だ。
ただ、今必要としないものを販売させていただく訳にはいかない。
「ちょちょちょ…。あきませんって…。そない無理に買うたらあきまへん!」
「うちが買うって言うてんのにやー。ほんまにあんたは商売ヘタやで。
もっと商売上手にならなアカンでー。わはは…」と、お帰りになった。
愛すべきおかあさん、私にとって「商売ヘタ」は「ほめ言葉」でっせ。
ヘタでもなんでも”愛すべき”ご関係を続けていければ…である。
お買い上げ、ありがとうございました。
2009/05/30
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