プレゼント。
妹夫婦たちも集合して、皆でちょっとええレストランへ。
というのも、オカンが還暦を迎えたお祝いに、である。
プレゼントを渡すにもそれなりのもんを…と
インターネットでいろいろと研究した末、「モノより思い出」ということで
バラの花(孫からの手紙付き)を60本用意させていただいた。
照れくさすぎて女性に花なんか考えたことも、
ましてや、デートの待ち合わせ場所で花束を背中に隠し持ち、
「なに隠してんの?」などと聞かれ、
「これ、君に…」なんてプレゼントしたことはないが、
息子からの花のプレゼントは格別やで!であったことを願いたい。
とにかく、まだまだ元気に人生を謳歌してもらえれば…、である。
”花なんて考えたことも…”とつづったが、実は一度だけある。
現在の妻とまだお付き合いさせていただいているときのこと。
その日が誕生日と思い出したのが、すっかり日も暮れた夜の7時。
「えらいこっちゃ!」と、日之出屋の近所の花屋さんへ飛び込んで
「おっちゃん!なんか、は…、は…、観葉植物ってある?」と。
さすがに花束とはいえず、観葉植物を購入し、
助手席にそいつを座らせ、出発したのが9時。
「その日のうちに…」と「明日も朝早いのに…」が一緒になって
ブルーハーツの曲を歌いだす。
”♪電光石火の超特急が?”と完全にフルスロットル。
そんな車を阪神高速道路のオービスは見逃すわけがない。
後日、出頭して写真を見せてもらったが、
言い逃れ出来ないほどの正真正銘の私と植木君。
しかし、罰金やら免停やら、それなりに頑張った割には
それ相応の喜び方ではなかったような気が…。
まあ、花に限らず、プレゼントに高い安いっていうのは関係ない。
オカンも一番うれしかったのは、
孫にあたる私の息子が食事中にウロウロしなくなったこと、と。
それを聞いて、仏教にある「無財の七施」をふと思い出した。
息子よ、やるな?!勉強になりました。
私も常日頃から心がけたいと思います。
2008-07-14