チョコ。

雪が積もると、年甲斐もなくテンションがあがる。

雪だるまとか作ったりするわけじゃないけど、白く染まった風景はなんかええ。

足元が悪くなるので、買物に来店されるお客様には迷惑でしかないのであろうが…。

さて、そんな雪景色にフルテンションのなか、

それどころじゃない事件が起こった。

それは、そう、同級生と会ったのだ。

「ここは配達とかってしてくれるんですか?」

「ええ。時間の指定とかは難しいんですけど、させていただきますよ」

「助かります。ところで、岩橋くん?やんな?」と。

おっ?なんや?見覚えがまったくないんやけど、誰や?である。

頭んなかがボヤ~ッとしたまま、話しているうちに

「んっ?まさか?えっ?小学校のときのあの…」とつながった。

20数年もの時が過ぎ去ったのだが、一気にタイムスリップである。

当時、私は女の子が苦手であった。

「なあ、なあ、なあ、シャア専用のゲルググとかって渋いよな…」

みたいなモビルスーツの話なんかを持ちかけるわけにもいかず、

♪話したいけど、話題がなくて~…って感じのうぶな少年だったのだ。

で、よくある「誰が好きやねん?」的な話題になった時、

私は「〇〇さん」とひとりに絞ることなんてできなかった。

っていうか、星の数ほどいる女子の中からひとりだけ…って無理やろ!

10歳やそこらでそんなもん決めれるかい!っていうやな奴だった。

そんななか、誰と誰がくっつくのかを簡単に調べられるおまじない?が流行った。

「誰々と誰々は好き好き同士、好き同士!」つって、指で調べるやつ。

で、私は名前が9文字なので、そのシステムをフルに活用すると

該当するのが5文字の名前の女の子。

クラスには2人(もっといたかも…)いて、そのうちのどちらかと結ばれるのだ…

って、幼心に「いや、まさか、そんなことで…」なんて思いながらも

「ひょっとすると…」とまんざらでもなかったんだけど…

そう、そうなんです!そのうちのひとりと再会したのだ。

いやいや…、なんかテンションあがるやろ!である。

仕事を終え、妻に事の重大さを伝えた。

「おいっ、今日やあ、あの〇〇さんが店に来てや~、ビックリやで…」

「あの…って、知らんわ!」と一蹴。

あれっ?なに?この温度差…である。

はは~ん、”ひとりに絞られへん”ってくだりがひっかかったわけか…。

いやね、さすがに今はひとりっす、ひとり。

心配せんでもあんたです。

なのに、チョコをもらえなかったので綴っておきました。

2011/02/15

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