サプライズ。

昨日、妻がうん十うん回目の誕生日を迎えた。

で、「あっ、せや、今日、嫁はん誕生日や…」って私がつぶやいたのに対し、

「サプライズでもどないですか?」って、あるスタッフが提言した。

あほんだら!である。

いい機会だから、この場をお借りして一言物申したい。

いやね、欧米の方々とかは、どんどんやっていただいたらいいと思う、

「オーマイガッ!」とか言ったりして、なんか似合うし。

ただね、日本語にどない訳すねん!の「サプライズ」をだ、

照れ屋さんで有名な日本男児がなんでせなアカンねん!とつくづく思う。

まあ、仮にね、絶対ないけど、仮にだ、私がしたとしよう。

なんつうの、箱を開けたらタンスの引き出しを開けてみて…なんて開けたら

向こうの部屋へ…で、結局、ベランダに誘導されたら、そこにはバラ100本みたいな…。

40超えたおっさんが、40超えたおばちゃんへ、バラ…、いや、アカンやろ!だ。

だいたい、次の年もそうやし、もっと先考えてったら何したらええねん!

バラ100本ぐらいではビックリせえへんようになってんねんから、

なに、花屋行って「ごめん、ここにある花全部ちょうだい…。な、なんぼかな?」

なんて、行きつく先にこれっぽっちの幸せを感じられないわけだ。

そう、今日もね、配達に行った先の愛すべきおかあさんから

「にいちゃんとこ子ども3人やったな。え~っと、そや、みんな男や!

男3人は大変やで…。嫁さん、大事にしたりや」なんてアドバイスを頂戴する。

「せやな…。ほんでも、あれやん、おかあさん時はもっと大変やったやろ」

「大変どころやあるかいな!!!ご飯かて火おこすとこから始まるしやな、

洗濯機ないし、手や、手。うちとこも3人で風呂あれへんから手引いて銭湯行って…」

もうね、当時のことを思い返すと興奮し過ぎて、18歳で嫁いでから

月3万8千円をどないやりくりしたか…っつう話を30分ほど聞かされた。

ほれ、見てみぃ、今の日本を築いてくれたこの大先輩の苦労、苦悩…。

この流れで「おかあさん、サプライズってどない思います?」って言えるか?

言われへんやろ!そういうことや!である。

しかしだ、時代も時代なのか、長男はそれをやってのけた。

「おかあさん、誕生日おめでとう!」ってのを

執拗にえらい言うなぁ…って感じてたら、どうやらその裏には

算数のテスト30点というえげつないサプライズが隠されていた…。

妻よ、私からはまず無いけど、息子たちからのサプライズは

良いも悪いもたくさんあると思うので、そちらをどうぞ楽しんじゃってください。

お誕生日おめでとう!

2015/05/01

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