オーライ!
先日、ある愛すべきおかあさんから
「にいちゃん、自治会で使う粗品やねんけど…」と、ご依頼があった。
で、トイレットペーパーに決定され、予算の話に。
「安い方がええんとちゃいますの?」
「んっ?値か?なんぼのんでもええよ」
「えっ?なんぼのんでもって…。予算とかありませんの?」
「あんたとこの社長の寄付からやさかいな…、あはは…」と。
もうね、こっちも負けずに「あはは…」である。
まあ、地域のことなので色々と協力させてもらいまっさ~!なんて
今日、そちらへ配達に寄せていただいた。
「お~、にいちゃん!おおきに!おおきに!助かるわ~」
「かまへんよ~。ほな、車バックさせるわな~」
「えっ、あっ、よっしゃあ…。え~、オーライ!オーライ!オーライ!…」
威勢よく「オーライ!」の声が小さな街に響き渡るのだが、
バックミラーを見て驚愕の事実を知る。
車なんかひとつも見てないのね…。
声は威勢いいんだけど、完全に背中向けちゃってるのね…。
「ちょちょちょ・・・危なっ!どこ向いてますの!オーライ言うもんやから…」
「えっ?あっ、ちゃうねん…。オーライ知らんねん。どないすんねや?」
オーライ知らんってどういうことやねん…である。
「いや…、別にかまへんけど、なんちゅうの、
ええ加減のとこで”ストップ!”とか言うてくれるんかな…と思って」
「あ~、そうかいな。ほな、ストップや!」
なっ…なんじゃそれ。いや、もうストップしてるやん!
アクセルもエンジンもバックしようかな…っちゅう気持ちさえも
もうなにもかもストップしてるやん!である。
「あはは…。にいちゃん、危なかったな。轢かれるとこやったわ!」
もうね、返す言葉が見当たらない…、負けずに「あはは…」ぐらいなもんだ。
今回は「あはは…」で済んだからよかったものの
ここ最近、車の事故があちこちで多発しているので、
配達で車を走らせている以上、細心の注意を払いたい。
しかし、オーライ知らんって…、さすが、愛すべき!である。
2012/05/12
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