アジ。
ここ数年であろうか、ご夫婦でお買物に来られるお客様が増えたように思う。
団塊の世代の方なんか、おとうさんは一緒に来られても車で待たれてる…
そんな身勝手なイメージを持っていたが、いやいや…、まったくの時代遅れ。
今は、夫婦仲睦まじく…ほほえましく…が、トレンドである?…ありたい!
で、本日、愛すべきおかあさんはよく知っているが、
初めてお会いする愛すべきおとうさんから声をかけられた。
「にいちゃん、おまえんとこのアジはほんまに旨いわ!」
おっ、えらいピンポイントでのお褒めのお言葉!である。
「ありがとうございます!活のやつですね」
「おー、和歌山からのやつな。昔っからおまえんとこのアジを食べてんねん。
あれや、知ってるか?秀さん(私のおじい)のときからずっとやぞ!」
くー!なによりうれしいお言葉である。
「今はおらんけど、秀さんはよう知ってんや。スーパーの前はな、木工してて…」
などと、40年ほど前の話をされようとしたとき、愛すべきおかあさんが割って入った。
「あんた、えらそうになに言うてんねん!この子、ここの息子やで!」と。
「えっ、おまえ、こんなんやった(手で小さいを表すポーズをとりながら…)
あの息子か?へー!そうか…、こんな大きなってんか?」
36歳を目前に「大きなった」を言われるとは夢にも思わなかった。
大きすぎやろ!である。
「いつも頑張っとるなー。秀さん、その姿見たら喜んだやろなー…」
なんや?なんや?おじいの親友さん?である。
しかし、私の知らないときからご贔屓していただいていてうれしい限りだ。
こんなお言葉をかけてくださると、おじいの恩恵を受けてるなーと痛感する。
「いやいや…、まだまだ頑張らせていただきます!」
「おー!頑張れよ!今日はサバ買うて帰るわ!」
アジちゃうんかい!
天国のおじいまで届くかのごとく心の奥で叫んだ。
愛すべきおとうさん、期待を裏切らない「アジ」を
これからも変わらずご用意させていただきます。
サバのお買上げ、ありがとうございました。
2010/02/26
この記事にコメントする
Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project. ログイン