らっきょう。
誰にでもひとつはあるものだと思う、たぶん。
「喰わず嫌い」ってやつなんだけど、いやね、バッタとか虫の唐揚げみたいなね、
常軌を逸したやつも含めってわけじゃなく、なんか食べたことないわ…みたいなやつね。
まあ、私は食に携わるものとして、そりゃあ失格でしょ!って烙印を押されるかもしれない。
そう、もちろん、それを受け入れたうえで、あえて発表させていただきたい。
「らっきょ」なのね、あっ、ちがっ、「らっきょう」ね。
まず、名前からしてソリが合わないというか、気に入らない。
見た目に関しては、まあ、名は体を表す的には申し分なくて
その昔、らっきょうと命名された方には敬意を表すほどのドンピシャの見た目だ。
お、お~、らっきょうか…、う~ん、ええやん!っぽい、っぽい!らっきょうっぽい!
なんて盛り上がったことだろう。
で、まあ、カレーとか食べる時に無料でどうぞ!な感じで「らっきょう」がいらっしゃって
それをらっきょう好きの友人とかが
「らっきょう泥棒」ばりにガサッとカレーの隅にぶちまける。
そして、決まってこのセリフ。
サクサクな食感であろう音を鳴らしつつ、
「えっ?食べたことないの?嘘やろ…、めっちゃ美味しいのに」と。
そんなことを言われ続けて40年、なのに、なぜか、いまだ口に入れたことがない…。
ただ、その「喰わず嫌い」もそろそろ卒業しなきゃいけないな…としみじみ思っている。
いやね、実はもうひとつあって「しょうが湯」なんだけど、
先日、メーカーさんがわざわざお店に足を運んでくれたもんだから
無下に断ることもできず、「え~いままよ!」って生れてはじめて飲んだらね、
「あれっ?えっ、美味しいやん」ってね、猫背になってほっこりして時間がゆっくり流れた。
もうね、この世知辛い世の中、家庭でも企業でも「しょうが湯」のたった一杯が
どれほど潤滑油として機能するのか計り知れんわ…とさえ思った。
だから、今度、「らっきょう」を食べようと決意した次第だ。
半分は、「はあ~、別にさ、わざわざ無理して食べんでもええやん!」と躊躇ってて
もう半分は、どれほどの感動が待ち受けているのかと、今からワクワクとしている。
このように新しいことに挑戦するってのは、気持ちがグラグラしたり、失敗を恐れたりして
なかなか踏み出せないもんなんだけど、恐れてたらアカン!なのね。
それは食に関してだけではなく、仕事に置き換えてもそう言える。
いろいろとチャレンジしていきますので、皆様からのご指導よろしくお願いします!
「らっきょう」に深い学びをいただけたええ夜である。
2014/09/27
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