みんなエライ!
店の向いにある”ももたろう整骨院”が一周年を迎えた。
そこの兄やんだが、これが、また、ええ兄やん!である。
今風のチャリンコにまたがり、流行の髪型+茶髪という風貌で
「こりゃ、よう遊びよるで!」というのが、私の第一印象であったが…。
ところがどっこい!朝早くから来て、自分の店先のみならず、
隣の豆腐屋さんやうちの店の周りまで綺麗に掃除を欠かさないナイスガイ。
ちょくちょくお話させていただくのだが、
私が高校時代全寮制という軍隊生活において
ことあるごとに先輩のアンマを延々とさせられており、
「親指がもげるかと思いましたよ?。親指って痛くなりませんの?」
の話題を振りつつ、兄やんの親指を見せてもらったのだが…。
えらいこっちゃ!救急車!救急車呼んで!の騒ぎになるほどの親指。
それは、まるでトンカチかなんかでどつかれたほどぺったんこで丸く…、
それは、曲がったらアカン方向にきっちり90度に反り返っていて…、
それは…、それは…、アカン!泣けてこれ以上は…、なのだ。
「慣れましたよ!」と屈託のない笑顔に見合う日本語が浮かばない。
エライ!ほんまにエライ!である。
親指のことなど顧みず、お客様の痛みを少しでも緩和できれば…、
と、想いのこもった仕事ぶりが安易に想像できる。
で、その想いというのは必ず伝わるもので
「あの兄ちゃん、ええ子やろ?。一周年やさかい、祝いしたるねん」
と、その日、愛すべきおかあさんからお酒の包装の注文。
私が一周年と知ったのも、別のおかあさんからの祝いからだ。
お客様から祝っていただくことほど、うれしいことはない。
「負けてられへんな?」と思いながら”とれとれ市”に行くと
そこには、私なんて相手にもならない太陽にもガソリン高にも
魚離れにも負けてられへん真っ黒焦げの漁師さん達。
逃げ場なしの海のど真ん中での仕事は、想像を絶する。
ももたろうさん、漁師さん、いい刺激を頂戴しました。
覚悟をもって頑張らせていただきます。
2008-07-11