なにわ英語。

梅田や難波にでかけると、外国の方が多く感じる。

コロナ前は難波なんか「えっ、ここって日本?」と錯覚するほどで

ま、そん時まではいかないまでも、最近、ホントまあまあの量である。

当時、立ち食いうどんの食べ終わり

「おかあさん、ごめん、会計してぇ」の返しに

「おおきに! はいっ、おつり、100万ドル」なんてね

100円を100万円っていう全然おもんない鉄板ギャグまで

グローバルになっとるやないかい!と驚いたものだが、

先日、ある愛すべきおかあさんの言動きっかけで

あの独特の「なにわ英語」が蘇ってきてる!と痛感する。

いやね、ある小粋な割烹というか小料理屋さんで会食していると

後ろの方でなにやら押し問答が繰り広げられているのだ。

おかあさんと外国の方である。

「これは、つ・け・だ・し」

「TSUKEDASHI?」

「つけだし、わからんか…。えーっと、お・と・お・し」

いや、もうね、なんでやねん!

向かいの焼きとり屋さんまでこけそうになる。

まず、フル日本語を英語調で言うところが愛すべきだ。

「プレゼントとちゃうねん。どないする、いる?いらん?」

「PRESENT?」

アカン、アカン、あんたもプレゼントに食いついたらアカンがな!

理解できる単語を拾たんやろうけど、あー、もう、いらんこと言うて…

余計にややこしなったがな…である。

ま、私の「おかあさん、大丈夫かな…」なんていう心配をよそに

フル日本語の割には、最終的には「OK!THANK YOU」って

たぶんね、オーケーじゃないと思うんだけど、

お互い笑顔だったし、「あーよかった…」って食事に戻る。

憂いもなくなってほっとしたのか、ちょっと お手洗いへ。

用をすまし、お手洗いから通路へ差し掛かろうとしたその時だ

外国の方の相手もしなきゃいけないし、

続々と入ってくるお客様も対応しなきゃいけないし、

ちょっと小走りになっていたおかあさんとぶつかりそうに…

っていうか、ちょこっとだけぶつかる。

ま、私とおかさんが入れ替わるぐらいドーンってのやなく、

ちょこっとだけね、ちょこっと、ええ。

「あっ、ごめん」

思わず、私が口にしたと同時ぐらいに

「セーーーフ!」

と、おかあさん。

いや、セーフやあるかい!当たっとる…アウトや!だ。

そりゃね、アウトほどの大きな当たりやないかもしれない

そやけど、そやけどもや、セーフではないねん、おかあさん。

最近はあんまりないけど、その辺の道端でもね、よくあった。

自転車で激走するおかあさんが

「どいて!あぶない!」言いながら、わざわざ私の方にやってきて

ブレーキの効きが悪いのか しっかり握ってないのかわからないが、

どっちかというと私の足に当たったから止まったようなもんやのに

「あー、こわっ、ギリギリセーフやな、にいちゃん」と言う。

いや、当たってんねん、アウトや、ア・ウ・ト!である。

だいたい、セーフってなんやねん…英語やめぃ。

いやいや、「なにわ英語」が再開しつつあって嬉しく思う。

大阪万博までもうすぐでっせ!

おもてなしの準備は万端にしとかなあきまへん!ねっ、おかあさん。

2023/02/13

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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