ちっぴり。
12月ともなると…、そう、忘年会。
8割強はただの名ばかりの飲み会である。
まあ、いろいろあってだ、理由をつけて飲みたくもなるってものだ。
また、意に反して女性がお酒をついでくれるような業態のお店にも…
誰のせいってわけではないが、しれーっと私はそこにいる。
楽しくないわけではない。
どっちかというと、まあ、その、なんだ、「ははは…」である。
意に反してそれなりに楽しんだあと、寒い中、女性陣がお見送りをしてくれる。
後ろ髪引かれるのを振り切って、あっ、生えたからね、ふらふらと帰路についた。
夜中も夜中だ、妻や息子達を起こさぬよう細心の注意を払う。
リビングの電気をつけると、飼ってるインコが「ピピピ…」と騒ぎ立てる。
効果なんてないのに「しー!」なんて言いながらネクタイをとる私。
なんちゅう絵柄や…そんなことを想いながら、ふとテーブルに目をやった。
次男がやりかけている宿題のノートが開かれている。
酔ってるせいなのか、残像っつうか、いるはずのない次男がうっすら見える。
「アキ~、ただいま~」なんて開かれたノートを見ると、詩が書かれていた。
~けんどうの詩~
けんどうはつかれる。
けんどうはきびしい。
けんどうはこて(注:小手)がいたい。
けんどうはせんせいがこわい。
でも、ちっぴりたのしい時もある。
もうね、想った。
楽な道とイバラの道、次男はイバラの道を選んでるのに…、俺って。
スゲー楽な道を選んじゃって申し訳ない!!
いつもなら脱ぎっぱなしにする服を正座して綺麗にしたのは言うまでもない。
次男よ、えらい角度からの御指導ありがとうございます。
ただ、「ちっぴり」じゃなくて「ちょっぴり」ね、うん。
2015/12/14
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