ごまだれ。
人の味覚というのは十人十色、千差万別である。
というのも、次男が「ほんまに俺の子か?」
ちゅうぐらい納豆を好んで食べる。
臭いし…、ネバネバしとるし…、そこらじゅう糸だらけやし…
なにが旨いんか全然わからんわ!だ。
だいたい歯あれへんのに噛んでんのか!である。
と、私が嫌いだからという理由から「あんまり喰うなよ!」
なんていわれる筋合いは彼にはさらさら無く、
むしろ身体にもいいのでバランスよく食べてくれたらええ話だ。
自分の好悪を他人に押し付けるのはよくない!である。
しかし、たまには悪くない!と思ったのが
つい先日起きた「しゃぶしゃぶ事件」。
それは、おばあも含め家族で鍋を囲んでいるときのこと。
私は頑固なまでのぽん酢派で
日本で一番旨いであろう「ぽん酢の涙」を愛してやまないのに
「このごまだれは旨いで!」と親父と妻が執拗に奨める。
ぽん酢とごまだれの二足の草鞋を履くグルメぶる二人。
今まで幾度と無く試してきたが、
「ごまだれも意外と旨いな!」のごまだれに出会ったことがないので
「しゃぶしゃぶいうたら、ぽん酢やろ!」と頑なに拒否する私。
「いや、騙されたと思っていっぺん食べてみ!」としつこい親父。
この場合、今までの経験上100%騙されてきている。
まあ、新年早々、喧嘩することもないかと試してみた。
「どうせ胡麻って感じなだけやろ…ぽん酢の方が…
最強や!っちゅ…あれ?…えっ?…旨いやないかい!」である。
こいつは旨い!と舌鼓を打った。
まだまだ寒さも続き、鍋の美味しいシーズン。
皆さんもいっぺん騙されてください。
特に豆腐なんかは絶対ごまだれ派である。
2009-01-12