お母さん。
妻が子宮頸がんの検査に行くという。
以前から定期的に行っているらしい。
平静を装いながら
「お、おぉ…」なんて言ったりしたんだけど、
えっ、なに?癌の検査なん?って気持ち動揺する。
いや、黙って行けよ!である。
予兆があるからとかいう理由でもないし、
ただの定期的な検査ってのは聞いたんだけど、
なんちゅうんか、ソワソワしてまうやないかい!である。
午前中に出て行くっつってたから
ま、昼過ぎぐらいには帰ってるやろうとね
「どないやったん?」なんてラインする。
で、14時ぐらいに確認すると、まだ既読になってない…。
えっ、こわっ、まだ、やってんの?である。
な、長ない?
眼鏡をかけた白髪の先生が
レントゲンの写真を見た瞬間に
老眼がきついのか、ちょっと眼鏡をあげながら
「んっ?なんや、これは…」とか言い出して
看護師さんにコソコソ耳打ちしてたらどうしよう…
癖というか、私特有のアホみたいな妄想がはじまる。
っていうか、猫のエサわい!
私のお昼休憩もかねて
15時頃、慌てて家に帰るも車がない。
おいおいおいっ、まだ帰ってへんやんけ…だ。
とりあえず、猫にエサでも…ってなったのはいいが、
エサって、どこにあんねん!である。
私になつかせるためわざわざ買ってきたのに
「アホか!まだ、早いわ…。やったらアカンで」などと
塩分が…カロリーが…とか口うるさい妻が
なかなか与えさせてくれない「ちゅーる」の
隠し場所だけは知っていて
「おいっ、言うなよ。特別やで」とあげる。
興奮しながら必死のパッチで食べている猫相手に
「自分のもやし、子供の飯も作られへんうえに
おまえの飯すら用意でけへんって、ヤバいなぁ」
普通に話かけているきっしょいアラフィフ親父。
うーん…何でもない日常は
妻がおって、はじめて成立するのを痛感する。
そこへ、ガチャっと玄関の開く音が。
「おぉ、ど、どっか行ってたん?」
「えっ、銀行やけど。なに?」
なに?やあるかい、心配するやろが!ライン見ぃよ、ライン。
とか、怒鳴り散らすのをグッと堪え、平静を装う。
ま、お互いええ歳やし、健康には気をつけんとな…である。
特に お母さん方々は、定期的な検診を!
お母さんがおらんとか…うーん、我が家は完璧に終わる。
銀行って言ってたけど、だいたい、なんぼあるかも知らんし…。
世のお母さん方々、よろしくお願いします!
2024/03/12
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