おばちゃん。

何の違和感もなく、普通になっちゃったウェブ会議。

時間、労力、お金…まあ、いろんなもんが免除されてええやん!である。

一方、リアル会議の良いところってのも際立っちゃって

コロナが落ち着き、以前に戻ったとまでは言えないけど、

何かと外出することが増えに増えた…。

窮屈やし、あんまり好きじゃないスーツを身にまとい

「じゃあ、行ってきまーす!」なんて店を飛び出すとだ

「おっ、なんや、ええ格好して…どこ行きや?」と愛すべきおかあさん。

どこでもええやないか!である。

もうね、すれ違う度に「見たことあるなぁ…」の顔してきて

「あんたか!」とか「んっ、誰や?」とか気軽に声かけすぎ…である。

ただ、愛すべきおかあさんが「にいちゃん!」とか声をかけるのは

もうね、長―いおつきあいで十分に関係性ができているから全然無問題!

ホント、ありがたいぐらいで、なんぼでもお話させていただくし、

いつでもどこでもウェルカムの姿勢である。

で、まあ、その、問題…にするほどのもんではないんやけど、

少数派といえば少数派やし、うん、皆が皆ってわけやないねんけど…

コロナ禍になって人と接することが少なくなって、すっかり忘れてた…

そう、「誰やねん…」な知らない大阪のおばちゃんである。

いやね、14時からの会議に間に合うように出かけたのはいいが、

「あっ、お昼、食べてないわ…」って頭に浮かんだのがカレーで

電車の中でググっと調べ、駅と会場の真ん中あたりのカレー屋さんへ。

入ると、娘さんとおかあさんかな?2人が迎えてくれる。

娘さんが注文を聞く係、おかあさんが厨房といったところか。

「えーっと、じゃあ、カツカレーお願いします」

「はい、カツカレー、いっちょう!」とおかあさん。

いや、大きい、大きい、声が大きい…誰に言うてんねん!である。

ってか、この感じのおかあさん…く、来る、間違いない…

慌ててスマホを取り出し、めちゃくちゃ忙しいわぁ…を演出。

「お待たせしましたー、カツカレーです」

おっしゃ!ダッシュで食べてお店を出ないと…つか…ま…

「お水、まだ あります?」とおかあさん。

ほらっ、きた、やっぱり!こっちの忙しそうなんておかまいなしや!

知ってんねん、水なんてきっかけやし、いよいよスタートやねん…

アカン…と思い、慌てて食べるもんやから、汗が噴き出すわけ。

「せやろ、うちのカレーはスパイスがどうのこうの…」

「へえぇぇ…えらいこだわってはんねやぁ…美味しいっす」

言わんでええのに、なんで言うねん…商売人の性とでもいうのか…

アカン…話してたらキリないわ、「この辺の人?」とか発展しかねん…

私は自慢できるぐらいの早食いなので一気に平らげる。

「ごはん、足りた?」

もうね、グイグイくる。

そんなにグイグイやってええんは、3回目からや!

初対面でここまでいけんのは、大阪のおばちゃんだけやで…である。

っていうか、うちのオカンもいっしょや…ってのも思い出す。

その血をひく私も注意しなければならない。

関係性ができてからならええんやけど、

良かれと思って話すのはこっちの都合なわけで

ええと思ってくれないことなんて往々にしてある。

うーん、私は気を付けて接客を心掛けるつもりだが、

おかあさん、あなたはそのままでグイグイやっちゃってください。

久しぶりの大阪のおばちゃん文化に触れ、苦笑いがこぼれる。

おかあさん、カツカレーご馳走様でした。

2023/05/29

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