おせっかい。
先日、剣道の市民大会みたいなのに出場させていただいた。
20年ほどのブランクから今回は3回目の試合で慣れてきたってのと
「5段以下40歳以上」って種目で出場するもんだから
「一番若手やし、マジで狙っちゃおうかな~?優勝ってやつ」
なんてね、自分に心地の良いプレッシャーを与えたつもりが
なんやろ、日の丸を背負ってオリンピックに出場する選手みたいにね、
まあ、スケールは全然違うんだけど、押しつぶされそうになった。
1回戦、2回戦、3回戦、なんとか勝利し続けて4回戦目。
これに勝てば3位入賞ってところでだ、もうね、疲労困憊、満身創痍。
アカン、竹刀どころか、つまようじも持たれへん・・・ってぐらい。
そんな私の事情など知らない審判から無情にも「はじめ!」の声。
最後の力を振り絞るってこのことやな!ってぐらいあがき倒し、
出しきって負けたのでこれっぽっちの悔しさもなかった。
そりゃね、2週間に1回ぐらいの稽古で勝てるほど剣の道は甘くない。
来年こそは・・・って一瞬は燃えたけど、まあ、出来る限り稽古しよ・・・である。
しかし、試合には負けたが、やっぱり、あ~ええもんやな・・・ってことがひとつ。
いやね、小学校、中学校の剣道の恩師がいまだに続けられていて
試合が終わるたびに声をかけてくれるのだ。
また、今まで剣道を通じて関係した先輩や後輩が集まってくる。
「次っすよ、次!」「やるやん!」「強いやんけ!」などなど・・・。
ある先生なんかは
「あのな、ええ感じで攻めてるやから、そのまま剣先を・・・どうのこうの・・・」
なんて、昔からの相変わらずの指導に力入っちゃってて、
こっちは疲れててそれどころじゃないから、「はぁ、はぁ、ほんまっすね・・・」
なんて、昔から?なのか右から左になっちゃってて
「おせっかいが、ハンパやないわ・・・」って試合中は思ってたけど、
終わってみると、スゲー有難いな・・・ってしみじみ思った。
剣道においてもだが、今までの人生のいろんな場面で
ちょっとした一言で、どれほど救われたきたことか・・・ってのがある。
「おまえに言われたないわ!」って、腹が立つ一言も含めね。
年齢のせいかもしれないが、いや~痛感した。
おせっかいって、案外、悪くない。
「ウザいねん!」のチョイ前ぐらいで人と関わっていければ・・・である。
2014/05/20
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