高校2年生。

妻が次男と三男を連れて実家に帰った。

ということは、残された長男と2人で夕飯をどうにかしなきゃいけない。

私に料理なんてできるわけもなく、食べに行くことに。

普段の会話といえば、高校2年生にもなるので

これといった話をすることがあまり…つうか、ほぼ無い。

仲が悪いわけではないが、ま、ね、ぎこちない会話になるんだけど…

あれっ、意外にも、身だしなみっつうか「整髪料」とかの話になって

えっ、高校生ならではのモテるモテないっつう話に発展。

いやー、まあ、その、若返ったね、僕。

だって、高校2年つったら、学校なんてもんは女子を見に行くために

通ってたといってもいいぐらい頭の中は女子しかなかったもん。

そんな私からしたら、彼はそういうのが疎いような気がしていたので…

「おいおいっ、なんやねん!せやろー、ほらっ、やっぱり、モテたいんかい!」

なんてね、口にはしないものの、なんか同志っつうか、うれしく思う。

気分アガっちゃって、もうね、高校2年生に戻った気がして、

あーしたらええんちゃうん?こーしたらええんちゃうん?

自分が理想とする男道みたいなのを、バンバン話そうとしてんのね。

おいおいおいっ、おっさん、おっさん、ほたえんな!時代がちゃうし…

そもそも、ワレ、高校2年とちゃうやないか…47や、47!である。

アカン、アカン、アカン、黙っとこ…だ。

思いのほか、楽しく食事を終え、家でまったりするんだけど、

「はて、モテるとは?」を頭の中でひとり考え出す。

モテる条件とか3高とかってよく耳にするが、

そのスキルを磨けばモテるのかっつうと、たぶん、そうではない。

モテるってのは自己評価ではなく、間違いなく他者評価だ。

つまり、自分を徹底的に客観視できるかどうかにかかっている。

うーん…なんて考えてる時に妻が帰ってくる。

「えっ、おー、お、おかえり。っていうか、なんか、ごめん…」である。

どないしたらモテんねん?を本気で一生懸命考えている

高校2年生にタイムスリップしたまんまだったんだけど、

彼女の顔を見た瞬間、おなかがプクッと出てきて

47というモテない現実に引き戻される。

妻よ、俺の青春をどないしてくれてんねん!

せっかくついさっきまで華の高校2年生やったのに…。

普通にモテたいわ~とかほんまに思ってたわ…。

いや、まあ、ほんで、長男よ、頑張れよ。

えっ、俺?アホいえ!そりゃあもう…おまえよりは…

努力せえ、努力!ま、青春を謳歌してください。

2021/06/29

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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