本当は…。
「あれやで、ほんまは25日がクリスマスやから…」
いや、もう、このやりとり何万回してきたんやろう
24日はイブで、本当はな…って会話が聞こえてくる。
あれだ、みんなが「さっちゃん!さっちゃん!」って呼ぶんだけど
名前は「さちこ」って言うんだ、本当はね…といっしょだ。
で、まあ、昔々、若い頃っつうと、クリスマスといえば
なんとなく、恋人がおらんと話にならん的な風潮があった。
とにかく彼女を!って、わざわざ合コンなんかもよくした。
合コンの入り口は、なんか嫌な奴を演出して、最終的には
「本当はええ人」であがる大作戦を慣行していた。
最初っからええ人は損や、加点方式を採用せんと…って懐かしい。
また、クリスマスソングでは「恋人はサンタクロース」ってのも。
♪恋人はサンタクロース 本当はサンタク…ロ…んっ、ほ、本当は…?
うーん、何が「本当は…」なのだろう?
だいたい、サンタクロースのイメージカラーの赤は
コカ・コーラさんが作り出したって話だし。
っていうか、今と昔では「クリスマス」の捉え方が全然違うっぽい。
恋人の話なんて「はぁ?」ってレベルだろうし、
ケーキだって、私が小さい頃は誕生日とクリスマスの年2回に比べ、
令和の時代は「スイーツ」って名に変わり、いつでもどこでも…。
うーん、クリスマスの真実って?
…なんてことをだ、サンタクロースの恰好をして
頭を悩ましているのは私ぐらいなもんだろうと思ってたら違った。
![](https://e-hinodeya.com/shachoBLOG/wp-content/uploads/2023/12/サンタ5-225x300.jpg)
橋の上にいた。
まだ名前もない南蛮人。
サンタクロースの恰好をしてえらい遠いところを見てはる。
名前はもうすぐ決まるみたいだから嬉しいはずなんだけど、
どこか切ない感じで佇んでいる。
色だ、色、間違いない、ネズミ色だからそう見えるのだろう。
ちょっと話かけてみることに。
「お疲れさん。どないよ?サンタさん」
「オツカレサマデス。チョットネ…」
「えらい遠いとこ見て…で、どこ見てんのな?」
「ミライデス。セカイノミライヲミテルンデス」
「あー、クリスマスでも戦争とかあるし…アカンわな…」
「チョットデモヨクナレバ…ト ココデイノッテマス」
「へえぇ…堺やなくてもええのに、なんで、堺なん?」
「セカイノ4ツマエニアルカラ。マズハサカイカラデス」
「さかい、しかい、すかい、せかい…ほんまや!」
いや、市長でも狙ろてんのか!である。
ただ、祈るだけでは何も変わらないし、
未来を悲観的に考えたところでどうにもならない。
何か行動を起こさなければ!
サンタクロースの恰好をして、たったひとりでも笑顔になれば
それは立派な行動なのではないだろうか。
なるほど、メリークリスマス!である。
うーん、ま、でも、なんつうの、ブログのためにとはいえ、
こんな格好して写真を撮るのは死ぬほど恥ずかしかった、本当は…。
ユーチューバーとか凄いな…ようせんわ…。
2023/12/25
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