思ひて学ばざれば則ちあやうし。

以前からだけど、ちょこちょこサウナへ行っている。

リフレッシュするために…ってのが当初の目的だったが、

今はコロナウイルスが私の身体に入ってきたとしても

「熱っ!なんや、こいつの身体、めっちゃ熱いやんけ!やめとこ」

って出て行ってくれるんちゃうかな…が、目的になりつつある。

サウナの中ってのは座ってるだけですることがない。

なので、仕方なくではないが、鬼のように妄想にふける。

テーマは日によってさまざま異なるんだけど、

その日は「経営は逆算なんだから自分が60歳の時に…」の巻。

“現在は、食材を提供する仕事で基本忘れられる仕事といえる。

「昨日のお昼、何食べた?」「んっ、何やったかな…」といった具合に。

空気や水のようにあって当たり前というか、

あまりにも日常すぎていちいち覚えてられないのであろう。

それはそれでモノ凄く尊くて誇りある仕事なんだけど、

60歳になったら今度は逆に忘れられない仕事をしてみたい。

忘れられない仕事といえば、うーん、ブライダルか旅行…。

ブライダル…良いときは良いけど、何か手違いがあった場合

ゴリゴリのガチクレームを60歳が受け止められるのか…うーん…

リスクがデカすぎて高齢からはじめるのはちょいキツいなぁ…

ってことは、旅行。そやな、ホテルけ…いや、ペンション経営。

瀬戸内海に浮かぶ小さな島なんかでどうだろう。

大阪から車で3・4時間ぐらい…1時間半運転して

途中サービスエリアでうどんをすすって休憩後1時間半…

近すぎてもアレやし遠すぎてもアレやし、ちょうどええやん。

瀬戸内海が用意する魚と景色は間違いなく、

慌ただしい大阪と違って時間がゆっくり流れているはず。

60歳までは、ずっと日の出を意識してきたので

これからは海辺のロッキングチェアに座り、夕日を眺めながら

ゆらゆーらゆ…”

アカン、アカン、アカン、揺れてる揺れてる!である。

妄想にふけり過ぎて、現実とごちゃ混ぜになっとるがな。

サウナでぶっ倒れるところである。

次の日、「青いシャツ買いに行こや」と妻を買物に誘う。

車中、「ペンションが海辺やから白い短パンに青いシャツで…」など

昨日の妄想がまだ続いていて、買物までの経緯を延々と説明する。

なかなか気に入ったものが見つかり

「妄想が現実になる第一歩やし、おまえも買えや」

「なんで一緒のんやねん。いらんわ!」と一蹴。

なるほど、確かに、一緒のんはアレやな…っていうか

彼女の意見をまったく聞かずに妄想が走っていることに反省する。

この言葉が頭に浮かぶ。

「子曰く、学びて思わざれば則ち罔し 思ひて学ばざれば則ちあやうし」

自分の考えだけで、人の意見を聞いたり学んだりせんと危なっかしいで!

2000年も前から孔子さんが「気ぃつけや!」言うてくれてはんのに

俺ってやつは…っていうか、人間ってやつは…。

悲劇が起こらんように!の想い届かず…である。

肝に銘じたい。

2022/03/16

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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