孫命。
来店するなり、私の所へ一目散にやってくる愛すべきおかあさん。
「にいちゃん!なんや、スープに入れるやつ無いか?」
慌てすぎてて、完全に説明不足。
「スープに入れるやつ?」と顔をしかめてる私に
”なんでわからんねん!”とあからさまにイライラされている。
そんな…むちゃくちゃな…!である。
「あれや!なんかスープにのっかてるお菓子みたいなあれや!」
「あっ、クルトンちゃいます?」
「クルトンか、ケルトンか、知らんけど、それや!」
探していたクルトンが手に入り、落ち着いたのであろう。
「孫が来てんねん。スープにはこれがいる言うから買いに来たんや。
えらいハイカラなもん食べよるやろ!」と、お孫さんの来訪にご満悦。
クルトンひとつでハイカラって…、である。
しかし、この孫への愛情はどこか違う方向へ向かっているような…。
そりゃあ、もう、孫に対する愛情というのは
遥か昔から変わらないものと思うが、
ただ昔と違って今はだいたいのものが手に入る時代…。
孫は孫で何でも叶うもんだから、どんどんと要求しよる。
まあ、子供だから仕方が無いといえば、仕方が無いのだが…。
ここはひとつ、「アホなこと言いな!」と怒ったりするのも愛情。
なんでもかんでも言うことを聞く必要はない。
と、声を大にして言いたいのはうちのおばあ!
ひ孫にあたる私の息子達が、完全に王子と化している。
止めようが何しようが「おいしい口してるやないか!」
と、びっくりするようなもんを口に放り込む。
おいしい口ってなんやねん!である。
明日、9月18日で下の息子が1歳を迎えるのだが、
「1歳になったんやし、遠慮なく何でも食べさせてええやろ!」
そんなことを考えてるに違いない。
今でさえ、何でも食べさせてるけど…。
おばあよ、頼むからややこしいもんは控えてください!
ただ、変わらぬ愛情はお願いします。
2008-09-17